弥生研究所

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【Stellaris】プレイ雑感【機械知性】

今回は機械知性でプレイする。

情報は主にゲーム内か、いつもどおり日本語 wikiを参照している。(日本語 wiki の編集者の皆様、いつもお世話になっております。)  バージョンは 3.2.2。 難易度はいつもどおり少尉であることにご留意されたし。

まずは帝国の紹介から

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志向

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志向は言うまでもなく、ゲシュタルト意識。志向や統治形態が固定されるので、悩むことがないというが一番の特徴ではある。細かく見れば、戦争疲弊や月間影響力、暗号力にボーナスがつく。一方で、派閥を作らず幸福度の影響を受けない。さらに消費財を必要とせず、交易価値を産出しない。これらの特徴は、デメリットがない代わりにメリットもないため、一概に良いとは言えない。機械知性は全体的に特徴が単純化されているため、資源管理の面倒さというプレイアブルな面で大きな差があるといえる。

統治形態

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必然的に機械知性となる。派閥が出現しないなどの効果はここについている一方で、入植POPやPOP製造速度へのボーナスがデフォルトでついている。この点で機械知性はPOPで押していく設計思想であることがわかる。帝国膨張度のペナルティは2倍になるが、管理許容量を超過しなければいい話なので、機械知性では管理許容量を出力しやすいというのもあってデメリットではない。

国是

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まず、POPで押す設計思想の機械知性であるからにして、高速複製機械は固定である。異論はほぼ無い。

では、二つ目を何にしようかとなるが、今回は内省的機械を選択した。

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重要な工学をできるだけ伸ばしたいという意向だ。通常帝国の人工生命ルートもそうだが、機械系の帝国はどうしても工学に負担がかかりがちである。今回は起源を砕けたリングにしていることもあって、できるだけリングワールドを早々に修復していきたい。

追加の国是については、結果的にはメンテナンス・プロトコルを選択した。

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機械知性では統合力産出へのボーナスがないため、通常帝国のように統合力を得ようとするとシミュレーション・サイトでは力不足を感じる。メンテナンスドローンは中枢区域を立てれば自然と生まれる職業なので、これらが統合力を生むとなかなか馬鹿にできない産出量となる。今回は追加の国是で取得したが、初期の国是としたほうが強いかもしれない。ただし、終盤に統合力が腐るようになったら国是を変更したいところではある。

種族特性

機械知性における種族特性は、有機種族に比べると重要性では低い。 以下の三つを選択した。

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量産型は機械知性においては、ほぼ固定となる。 一方で、論理機械や高品質に関してはプレイスタイルによるところも大きいであろう。

最終的には惑星の安定度に貢献するための快適度を確保しようとして勘定模倣装置を追加しているが、切り捨てる余地は十分にありそうである。

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プレイ感

さて、実際にプレイしてみた所感である。

まず、POP製造速度は強力で、その進捗速度は月間15.52を出力する。

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各種ボーナスが強力ではあるが、特筆すべきは「POPの職業により: +8」というところで、とにかくPOP製造の職業に恵まれている。その内訳は以下のとおりである。

  • プライマリ・ネクサス+4
  • 機械製造施設+3
  • 機械惑星+1

職業による基礎値が高いので、ボーナスの効果も高くなる。 機械知性ではこれらを有効活用しなければ、機械知性を選ぶメリットがないともいえる。 やはり、機械知性では国是、種族特性でPOP製造にボーナスをかけていくのは必須となるであろう。

逆に、最大の弱点は伸ばしにくい安定度にある。 首都惑星で 67% という比較的、低い安定度となっている。

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これは、派閥を構成せず幸福度に影響されないことから、POPの支持による安定度へのボーナスが得られないところに大きな原因がある。さらに発電グリッドと融合した有機種族がいると奴隷扱いなので、POP支持率はマイナスにさえなる。機械知性では安定度を向上させる建造物や職業が皆無のため、直接的に安定度を高める方法は伝統と快適度に限られる。伝統は繁栄ツリーの完成ボーナスと、同期ツリー内の集団理論くらいしかないので、あとはどれだけ快適度を詰めるかになるが、機械知性には能動的に快適度を調整する手段がない。快適度を生み出すのはメンテナンス・ドローンのみであるが、この職業枠を主として確保できるのはネクサス区域のみで特化した建造物は存在しない(首都建造物と産業区域くらい)。

おそらく、安定度は首都惑星で 85% が最大になるであろう(その他の惑星では80%)。ただし、快適度ボーナスが最大の場合なので、現実的に最大値を達成するのは難しい。これら低めの安定度は、結局のところPOPによる力押しで賄っていくのが、機械知性の考え方になる。一方で通常帝国であれば、精神主義、狂信的な平和主義、貴族エリートなど安定度マシマシな選択肢を選べば、容易に100%にすることができる一方で、100%以上は切り捨てられて無駄になるために、実は調整が難しかったりする。この点で、精神衛生上は安定度を全く考慮しないでむしろスッキリする境地に至るのが機械知性である。個人的には有機種族で人工生命ルートを選ぶくらいなら、最初から機械知性を選んでしまうくらいである。

また、地味に強力なのが、地上軍である巨大戦闘体である。

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通常編制できる地上軍の中では最強の性能である。没落帝国を攻めるのに山盛りの地上軍を編成しなくて済む。その分、建造コスト、建造期間、維持費は高くつくが、便利であることには違いない。

以上が機械知性の実際にプレイしてみた所感である。 機械知性が初心者向けだと聞いたことがあるが、それは性能どうこうよりも、特徴が単純化されているためプレイ感が良いところに主観を置いた時の話であろう。 機械知性は、一般帝国からの態度が悪化しやすいので、あまり初心者向けとは言いにくい。 ましてや機械知性はバニラにはない DLC、シンセティック・ドーンの要素なので、どちらかといえば知識がついて初心者を脱したプレーヤーが手に付けるのにふさわしい。

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