回路ネットワーク | 難易度 |
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基本編 | ☆☆ |
回路ネットワークの中でも、基本的で応用がききやすいクロック回路について説明します。
tick(ティック)
クロック回路の説明の前に、まずティックについて理解する必要があります。ティックは Factorio のゲーム内の時間を表し、 1 tick は 1/60 秒を意味します。
1 tick = 1 / 60 秒
回路ネットワークで取り扱われる信号は、このティック毎に処理されます。
基本的なクロック回路
まず、最も基本となるクロック回路を紹介します。
回路の仕様
定数回路では「A」を 1個、出力しています。
条件回路では A > 0
の時、「A」を入力数個、出力しています。
ポイントは、条件回路の出力が入力とつながって、信号がループしていることです。
動作確認
クロック回路は次のように動作します。
条件回路の出力を見てみると、信号 A
が、ティックごとに増えていくのが分かります。
解説
1ティック目。定数回路から出力された信号A、1個は、条件回路が受け取ります。条件回路では、Aが1個以上の時、Aを入力された個数だけ出力するという条件を満たすため、Aを1個、出力します。
2ティック目。条件回路は再び、定数回路から出力されたAを1個受け取ります。さらに、条件回路の出力と入力が繋がっているため、1ティック目で条件回路が出力したAも1個受け取ります。つまり、2ティック目で条件回路が受け取る信号はAが2個になります。Aが2個という条件は、条件回路の出力条件を満たすので、条件回路はAを2個出力します。
3ティック目。条件回路が受け取る信号Aは、定数回路が出力した1個と、2ティック目に条件回路が出力した2個を合わせた、3個になります。このようにして、条件回路は1ティックごとに出力する信号Aの個数を1づつ増やしていきます。信号の増加はオーバーフローするまで続きます。
理解のポイント
クロック回路の最大の特徴は、一つの条件回路の入出力がケーブルで繋がっていることです。自分が出力した信号を自分で受け取ることにより、信号を増幅しています。また、自分が出力した信号を受け取るのは次のティックになります。一つの条件回路が動作するのは1ティックにつき1回だけです。これは定数回路や算術回路も同じです。
実践への足掛かり
クロック回路を理解できると、例えば次のような回路を組むことができます。
- 定期的に信号を送る回路
- ある条件を満たしたときに1回だけ信号を送る回路
クロック回路を使えると、下記の原子力発電の制御にも応用が効きます。
以上です。