弥生研究所

人は誰しもが生きることの専門家である

ジャランスリワヤのチャッカブーツ(98322)

私は、昔、就職活動中の学生だった頃、適性検査の結果で物欲が強いと評価されて、微妙な気持ちになったことがあります。物欲が強いって、なんかがめついみたいで、印象が良くないじゃないですか。

ただし、その適性検査があながち間違っているとも言い切れないのも事実です。少なくとも、量よりも質の良いものを吟味して買う傾向が私にはあるので、今でこそ確かに物欲はあるよなと認めているところでもあります。ましてや、物欲というのは、お金で解決できる欲という意味では、人間の数ある煩悩のうちでも、満たしやすい欲求だとも言えます。愛欲などよりも、よっぽど業が浅くて、むしろ助かっているレベルかもしれません。

今日は私の物欲の対象である革靴👞を一足紹介したいと思います。

紹介するのはこちら。

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ジャランスリワヤのチャッカブーツです。

チャッカブーツはくるぶし丈で、2つから3つの紐穴を持つのが特徴です。

価格は税込で32400円。いいお値段ですよね。でも、革靴の中では必ずしも高級品の部類ではありません。むしろ、コスパは良いです。ジャランスリワヤはインドネシアで製造していることで、価格の割には革の質が良く、作りがしっかりしでいると言われています。

値段や見栄えだけでなく、履き心地も良いんです。私は、スーツや革靴なんて合理的じゃないと常々考えてきた人間でした。しかし、いい革靴に出会ってからは、その考えが少し変わりました。自分の足の形に合った革靴に出会うと、本当に完璧にフィットします。自分でフィットする靴を探す必要はないです。革靴の専門店に行けば、店員さんが足のサイズを採寸して、合うサイズを選んでくれます。私が初めてそのフィット感に感動したのは、スコッチグレインの直営店でした。それまで、安物の革靴を履きつぶし続けてきた私は、革靴を選ぶときサイズ感に毎回悩まされました。ちゃんと試着しているのに、きつすぎたり緩すぎたりして、自分の適性サイズがどれなのかいまいちわからないのです。それが、初めてサイズを計ってもらってからは、サイズに失敗することがなくなりました。

さて、このチャッカブーツのスペックです。

  • Art:98322
  • Mat:CALF LEATHER
  • Col:CASTAGNA
  • Last:11120
  • SOLE:DAINITE

この靴のラスト(木型)は 11120 という型番で、これが私の足にぴったりなのです。足幅は細め、足甲は低めとなっています。スムースレザーでプレーントゥなので、ドレス感がありカッチリ度は高めですが、ビジネスでもカジュアルでもいけますね。つま先のフォルムは尖りすぎず丸すぎず、ロングノーズでもなくぼってりしているわけでもない、非常に扱いやすい形です。たぶんどんな革靴が流行っても、スタンダードな革靴として履けるのではないかと期待しています。ソールがダイナイトソールなので、雨や悪路にもある程度対応できます。ただ、甲革には当然、雨が染みるので、雨の日は基本的には履かないほうが良いですね。

唯一の欠点は、靴紐の品質です。妙に光沢があって、若干太いです。それだけならただの好みなのですが、何よりもまずいのがほどけやすいことです。歩いていると、なぜか緩んでくるのです。靴紐に十分な摩擦抵抗がない素材や加工が使われているのかもしれません。私は靴紐だけは買い換えました。

購入したのが 2017 年ですが、まだ味の出かたに物足りなさを感じます。というのも、なんだかんだブーツなので、秋冬しか履いてないからですね。夏に履いてもいいですが、暑苦しいですから。なので、今はまだキレイさが強めに出ていますが、これからさらに履きこなれてくると思うと楽しみです。良い革靴には、こういった育てる楽しみがありますね。

www.jalansriwijaya.com