弥生研究所

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ドラクエビルダーズ2にハマる

こんにちは、弥生です。

掲題の通り、ドラゴンクエストビルダーズ2 にハマっています。というのも、2019年12月11日に steam 版が発売されたからです。年末年始からずっと遊んできているので、今回は steam 版のドラクエビルダーズ2を紹介します。

新しいアイデアは既存のアイデアの組み合わせ

ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』(以下、DQB2)は、公式ではジャンルを「ブロックメイクRPG」としていますが、そのゲーム性の根底は『マインクラフト』が世に知らしめた「サンドボックス」であることに異論はありません。ドラゴンクエストという世界観と、サンドボックスというゲーム性という、二つの既存のアイデアを組み合わせて、新しいゲーム体験を生み出したのが、前作の『ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ』(以下、DQB)です。今作、DQB2 はその流れを汲んだ正統な続編です。

ちなみに、前作DQBは発売元も開発元もスクウェア・エニックスですが、今作DQB2は発売元はスクウェア・エニックスなのに対して、開発元はコーエーテクモゲームスオメガフォースです。私は前作をプレイしていませんが、両方プレイしている人には、何か違いを感じたりすることがあるのでしょうか。

ストーリー

ストーリーは、モンゾーラ、オッカムルなどの5つの大きなステージと、その間に挿入されるからっぽ島の開拓で進みます。この複数のステージ展開は、ゲームとしてのレベルデザインの目的と、ストーリーとしての物語展開の、両方の目的を上手く達成しています。ストーリー自体には目新しさはないかもしれません。むしろ、ストーリーというのは目新しさとか古めかしさとか関係なく、王道を行けばよいのだなと思わせてくれる手堅い出来です。ストーリーには一貫性があるので、全然ダレません。

ドラクエシリーズは伝統的に主人公が無個性ですから、周りのキャラクターの個性は重要です。DQB2でも、シドー、ルルを始めとして各ステージのキャラクターの個性がしっかりしています。ドラクエの主人公に共通する茫洋としたイメージを漏れなく持っている主人公に対して、ルルがツッコミを入れる場面などがあり、ただドラクエを踏襲するのではなく、よりメタに進化している作品だと感じます。

キャラクターがしっかりしているので、そのセリフに時折ハッとさせられることや、グッとさせられることは請け合いです。

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ドルトンさん、良いこと言うなぁ

サンドボックスというジャンル

私はマインクラフト未経験なので、比較することは出来ません。ただしマインクラフトが広大なフィールドを冒険する楽しみ方があるのに対して、DQB2は限られたフィールドと限られたストーリーという枠組みが明確にあるので、DQB2は最終的にはフリー建築を楽しむというところに行き着きます。

この点ではマインクラフト経験者が同じ感覚でプレイしようとすると肩透かしを受けるかもしれません。マインクラフトとDQB2は似ているようで、全く別のゲームと言えるかもしれません。上手く住み分けができているとも言えます。

steam 版について

steam 版は今までのダウンロードコンテンツがセットになって、それでいてPS4版の本体よりも安いです。それだけでなく、前作の特典なども全て含まれています。いずれPS4にも廉価版が発売されると思いますが、遊べるPCがあるのであれば、現時点では steam 版が一番お得です。

あとは、派生作品とは言え、ドラゴンクエストを steam で遊べるというのが、ひとしおの感慨があります。もう、マルチプラットフォームは当たり前になりつつありますね。スマホアプリ向けのリメイクや移植ついでに steam でも発売されるタイトルは、えてしてPCでゲームをするにあたって最適化されていない事例もありますが、DQB2 に関してはきちんと出来上がっています。

体験版について

steamでは体験版が公開されていますが、これがまた大盤振る舞いです。体験版とは思えないボリュームで、モンゾーラ編のクリア手前まで遊べます。これはストーリー全体の五分の一くらいは遊べるボリュームです。体験版だけでも10時間くらい遊べます。かなり贅沢な体験版です。体験版を最後までプレイするようなら、もう買いですね。私の場合、年末年始の休みが体験版で消化されました。

steam 版のキーボート操作について

steam 版はキーボードとマウスでも遊べます。私は体験版をキーボード操作で遊びましたが、やはりゲームパッドのほうが操作感は良いです。キーボードでの操作は慣れるまでに時間が掛かりますが、ゲームパッドならほとんど直感的に操作できます。これはPCげームに慣れているかどうかにもよりますね。単純にクリアするだけなら、キーボードとマウスでも十分ですが、サンドボックスゲームならではの細かい建築をするなら、ゲームバッドのほうが快適だと思います。このあたりはマインクラフトはどうなのでしょうか。

伝統的なドラクエブランドのなつかしさ

本作DQB2の下地になっているのは、いうまでもなくドラゴンクエスト2です。30年余りも前の作品なのでプレイしたことがない人も多いと思います。かく言う私もFC版を遊んだことはなく、リメイクされたSFC版で遊んだことがあるのみです。1993年のことですね。ちなみに、私の初めてのドラクエは5でした。

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SFC版のパッケージが懐かしすぎる

DQB2を遊ぶと、時折ドラクエ2を遊んでいたころの子供の頃の思い出が鮮明によみがえることがあります。SFCドラクエ2のプレイ体験と、子供の頃の全体の記憶が、神経回路で連結しているのでしょうね。当時の記憶のセットが、ドラクエ2という鍵で開く感じです。

ドラクエシリーズの作曲家で知られるすぎやまこういちさんは、「音楽は心のタイムマシーンです」と表現しています。私にとって、ドラクエシリーズこそがまさにタイムマシーンです。

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確信を突くペロちゃん(破壊は創造の礎なり)

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最近は、この物欲(このクッション欲しい…)と戦っています。

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