弥生研究所

人は誰しもが生きることの専門家である

説明できる問題は、半分解決している

良い言葉を知った。

A problem well stated is a problem half solved.

十分に述べられた問題は、半分解決した問題である。

本当に分からないことは、質問すらできなかったりするものである。質問するために自分の思考を整理したら、自己解決して質問する必要すらなくなることは時々ある。問題を解決する能力よりも、問題を発見する能力、あるいは認識する能力のほうがはるかに効果的なのかもしれない。

言語化できない問題を人間はたくさん抱えていると思う。私も言葉で上手く説明できない問題をいっぱい抱えているように思う。自分のことでありながら「思う」というのは、言語化できるほど明確に認識しておらず、漠然とただ感じているからである。

むしろ、言葉で上手く説明できない、表現できないからこそ問題は問題であり続けるのである。

問題は巧みに人の五感から隠れつつ、人に悪影響を与え続ける。こいつらを明るみに引っ張り出すには、言語化が一番の方法なのだ。